7月09日(水) 神戸凌霜午餐会第1476回例会 2014年07月09日

神戸凌霜午餐会第1476回例会

日 時:平成26年7月9日(水)12時~14

場 所:湊川神社「楠公会館」2F 青雲の間

神戸市中央区多聞通3-1-1 TEL078-371-0005

講 師:公益社団法人全国和牛登録協会

               向井 文雄 氏

演 題:「わが国固有の遺伝資源である和牛の今昔

        ―神戸ビーフと神戸大学ビーフの由来―」

会 費:2,500

 講師は昭和24年大阪府生まれ。昭和48年神戸大学農学部卒、50年京都大学農学研究科博士前期課程修了。昭和60年京都大学農学博士。昭和63年から平成2年にかけてアレクサンダーフンボルト財団の研究員としてミュンヘン工科大学にて量的遺伝学の研究に従事。昭和50年京都大学農学部助手、神戸大学農学部助教授、教授を経て、平成20年8月より現職。専攻は家畜育種学、統計遺伝学、集団遺伝学、なかでも和牛の黒毛和種の育種改良。この業績により平成19年に兵庫県科学賞。

主な著書は「生物統計学」、「肉牛大事典」、「牛疫学」、「最新農業技術畜産」など。

 大学在任中は、統計遺伝学アプローチによる黒毛和種の肉用牛としての能力の遺伝的評価システムを確立し、わが国固有の遺伝的資源である和牛の改良増殖に従事してきた。現在は、昭和23年に設立された現公益社団法人全国和牛登録協会において代表理事会長職にあり、和牛の登録事業を通じた改良増殖を指導している。

 昨年来、国はTPP交渉に参加し、農畜産物、とくに牛肉、豚肉を巡る関税交渉が続けられており、食料自給などに関し不透明感が漂っている。政府は「強い農業・攻めの農業」を標榜し、わが国の農畜産物の輸出促進を進めている。今回は、高級グルメ食材として評価を受け、主要な輸出産物とみなされている和牛の来歴を紹介し、兵庫県の特産である神戸ビーフや神戸大学ブランドについてお話いただきます。

 

            以上