凌霜アドバンス2022年9月16日 号(臨時) 2022年09月16日

<凌霜就活コラムNo.2022-2-015号>

~六甲台就職相談センターから就活生の皆さんへ~

「六甲台就職相談センター」では、皆さんの就職活動の一助になるよう、OBOGによる「凌霜就活コラム」集中的をお届けしています。
今週号は第2シリーズ15回目で、NHKにご勤務の山下達也さんから頂いたメッセージをご紹介します。就職活動に役立てて頂けると幸いです。
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山下達也 2017年 国際協力研究科 修了(NHK 報道局 取材センター 社会部 記者)

▼自己紹介
はじめまして。NHKの記者として働いております山下達也です。私は2017年にNHKに入局し、現在は東京の社会部という部署で海上保安庁を担当しています。これまでローカル局では、拉致問題、農業、防災、原発、警察、世界遺産などを担当しました。ちなみに国際協力研究科では日韓関係を研究してきました。私が記者になったのは、「社会では忘れられつつあるけど、やっぱり重要。」という問題を継続して取り組みたいという気持ちがあったからでした。

▼仕事について
NHKで記者など取材の仕事につく人は、取材や放送に関する幅広い経験を積むために、キャリアの始めの時期は地域放送局で働くことが基本となっています。異動のパターンは人によりけりですが、私は5年をローカル局(新潟局)で過ごしました。まず、平日は50分ほどの夕方のニュース番組を新潟県域で放送をしています。ですので、毎日何かしらの取材が振り当てられます。記者は取材をし、原稿を書きます。そして、放送時間までに入稿し、上司のチェックを通過すると、アナウンサーが読む原稿となり、それが放送されるという流れになります。絶対にミスは許されないというプレッシャーも抱えることになります。こうした取材を繰り返し、原稿の書き方や事実関係の詰め方を学んでいきます。
ただ、記者の仕事は、明らかになっていない問題を掘り起こすことや、ある問題の風化を防ぐために伝え続けることです。ですので、通常のルーティーンワークに加え、自身でも主体的に取材を進めていくことになります。その取材結果を特集として採用されるのを目指します。以下が、新潟・東京で出した主な記事になります。ご関心がありましたら、ご覧下さい。

・「謎の中国船を追え」
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/37170.html
・「佐渡島の金山」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220413/k10013578261000.html
・「尖閣国有化10年」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220911/k10013812941000.html


▼就職活動を振り返って
さて、就職活動についてですね。自身のことを振り返ったとき、私が意識していたことは主に2つありました。一つの考え方として参考にしてみてください。
1つは「自分で意味を込めた言葉や文章を書くこと」です。皆さんは先輩方や就職相談センターで自分が書いたものを読んでもらっている人もいると思います。そこで文章の添削を受けることもあると思います。でも私は自分の文章と言葉にこだわりました。一つの文章、一つの言葉に自分の思いを込めました。文章と言葉という引き出しに用紙には書き切れない思いや感情を詰め込むイメージです。なので、これはどういう意味なの?と聞かれても引き出しを開けながらその真意を答えていたように思います。適切で分かりやすい表現に変えるのはよいことだと思いますが、私は自分の思いとは別の言葉・文章にならないようにしました。文章は下手でもいいと思います。重要なのは、表面的なものではなく、文章・言葉の奥にいかに思いが詰まっているかです。記者という仕事を始めてからもそう思います。
もう1つは自分の武器を作るということでした。私は大学を卒業してから大学院に入る前までに1年間空いています。大学院も留学に行きましたので3年で修了しています。かなり遠回りに見えると思います。ですが、私には自分の武器を身につけるための時間が必要だと考えていました。留学や研究など人とは違うオリジナルな経験が武器となりました。学生時代に身につけた自分の武器はめぐりめぐって、ニュースとして形になって出てきているように思えます。私の場合は、自分を枠にはめ込まない、周りの人と同じようなペースでなくてもいい、というマインドを持つと少し視野が広がったように思えます。

ただ、皆さんは私の頃と違い、コロナ禍での就職活動・学生生活で本当に大変だと思います。皆さんがその逆境を乗り越えてご活躍することを心より願っております。また、記者に関心がありましたらいつでもご連絡ください。

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